熱中症を防ぐため、こまめな水分補給を行うようにと夏場は注意されることも多いですよね。
のどが渇いてから水分を補給するのは危険、渇いていなくても飲む必要があるといいますが、それはなぜでしょうか?
また、深刻な脱水症状が起こることで体にどのような変化が起こるのか、詳しく解説していきます。
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💧体に含まれている水分は体重の約60%!
ヒトの体には、どのくらいの水分が含まれているのかご存じですか?年代によっても異なるのですが、成人男性なら約60%、新生児なら約80%もの水分が含まれているといいます。
体の半分以上が水分でできている、ということですが、もし体重が70㎏の男性なら約42ℓにもなりますから、想像以上にヒトの体は水っぽいということでしょうか😳
ただ、水分といっても体の中にポチャポチャと水が溜まっているわけではなく、血液などの体液となり、常に全身を巡っています。
体内を循環する体液にはどのような役割があるのか、次に詳しく説明していきます。
💧体内の水分「体液」の役割とは?
体液は体の中でどのような役割をするのか、詳しく見ていきましょう。
✅体温調節
血液は、外気温が変化しても体温を一定に保つ働きをします。気温が下がり寒さを感じると、熱が奪われないように血流を減少させ、逆に気温が高くなると血管を拡張させ放熱します💦また、血液だけでなく汗も体温調節の役目があり、気温が高くなった時に発汗することで体温を一定に保ちます👍
✅運搬
摂取した栄養分や酸素は血液によって身体中に運ばれ、血液中の老廃物を尿として体外に排出します。
✅環境維持
体液の性状を一定に保ち、新陳代謝がスムーズに行われるようにします。
💧脱水症状が起こった時の体の変化
体内の水分が不足する脱水症状が起これば、上記で説明したような体液の働きに支障が生じます。
体内の水分が失われることで、どのような症状が起こるのか説明しましょう❗❗
▪体内の水分が2%失われた場合
のどが渇いたと感じ、運動能力が低下しはじめます。
▪3%失われた場合
のどの渇きを強く感じ、ぼんやりしたり食欲が低下するなどの症状が出ます。
▪4~5%失われた場合
頭痛やめまい、体温上昇、皮膚の紅潮、尿量の減少や濃縮が起こります。
▪8~10%失われた場合
けいれんや身体動揺が起こることがあります。
▪20%失われた場合
無尿になったり、死亡することもあります。
気温が高くなると身体は血管を拡張して血流を増やし、汗をかいて体温を調節するのですが、発汗が多くなればその分体液を失うことになり、体液が少なくなることで体温を調節することができなくなります😱
調節できずに体温が上昇することで熱中症を引き起こしますが、重度の熱中症になると体温は40℃を超える場合があり、死に至ることもあります💦💦
💧効果的に水分補給するには?
汗をかいた時の水分補給は、ただ水を飲むだけでは十分ではありません。汗をかいた時に失われる、塩分(ナトリウム)もしっかりと補給する必要があります❗❗
もし汗をかいて水だけを飲んでしまうと、体液の濃度が薄くなってしまうため、身体は体液の濃度を正常にしようと水分を体外に出してしまうのです😣
水を飲めば一時的にのどの渇きは止まりますが、結局再び水分を出してしまうため、体液不足は解消せず脱水症状が続いてしまうわけです😥
ですから、汗をかいた時の水分補給は、水分にナトリウムを合わせて摂ることが大切です。おすすめはスポーツドリンクや経口補水液ですが、どちらもナトリウムにプラスして糖分も配合されています。
これは、糖分が腸管での水分吸収を促進するからですが、スポーツドリンクよりも経口補水液の方が糖濃度を低く抑えて作られています✨
また、飲み方としてはのどが渇く前に飲むことが大切、一度にまとめて飲むのではなく、こまめに飲みましょう😉🌼
高齢者など、トイレが近くなるので水分を控えてしまうことも多いですが、熱中症・脱水症状を防ぐためには水分摂取を控え過ぎないように、意識してこまめに水分補給するようにしてください⭐🍃